2015年02月

雑記(未来予測)と映画「アメリカンスナイパー」

映画を見る直前に思い出してしまった。
この映画の結末を知ってるのも関係してるかもしれない。

あんまり信じてはもらえないだろうけど。

中学生ぐらいから、正夢なのかデジャヴなのか、これから起こる未来について見える時がある。
それは夢の時もあるし頭によぎったこともある。その時は大してなんとも思わないんだけど、実際にその未来が迫った時(一ヶ月前とか)にまた思い出すんだ。これは以前頭によぎったことだと。

良いことは起きない。想像した未来にならないように回避はできる。それでも良いことは起きない。

例えば、はっきりしないが性別や身丈や間柄まではわかる人とケンカしてるイメージをずいぶんと昔に思い浮かぶ。で、それが現実となるその一ヶ月前ぐらいに思い出して、ああ、これ回避しなきゃとあえてその人と接触しないとする。でも、ケンカこそしないものの関係は良くならずに気まずくなったりする。
災害とか規模の大きいものは予測できない。自分とせいぜい一人ぐらいの範囲でしか分からない。

仕組みはなんとなくわかってはいる。
何か選択を迫られたら、起こりうることを何、何十パターンか考える。
習慣的に行ってるとそれが自動化される。夢の中でもね。
そのパターンをライブラリーとして頭の片隅に保管しておいて、いざそうなるだろうというときに自動的に頭に浮かぶようになってるんじゃないかと。

なんで良くないことを思い出して、良くない結果になるのかは分からない。ネガティブな事のほうがインパクトが強いから記憶に残りやすいのかもしれない。あるいは動物的な危険予測の応用だからかも。

良くないとわかっていて何か行いをするとなると、すごい空虚な気持ちになる。
何やったって空振るのはわかってるんだもの。
でも、出来る限り足掻いていつかは良い結果にひっくり返せると思ってる。
そういう楽天的なところもあるのでわたしはだいじょうぶです。

今日はいま考えていることについて良くない結果を思い出してしまった。
相手がいる場合は相手の最善を考えて精一杯もがきたい。自分の蒔いた種だし。




映画アメリカンスナイパーを観てきた。
予告編見て見事に惹きつけられてしまった作品だ。

ロートーンな作品で、アメリカ万歳ー!でもなければ、戦争は悲惨なものだぞどうだ―!って見せつける映画では全然ない。エンターテイメントでもなければ、主人公の内面をものすごく迫って感情移入させるって感じもなし。そういう映画にもいくらでもできたのにあえてそうしなかった印象を持った。音楽はほぼ無し。高度な判断を迫られる戦闘の緊張感はすさまじいものだけど、映画ネイビーシールズで本物の動き見てるとちょっと間抜けに思えた。

主人公クリス・カイルの戦場と家庭での日常を繰り返すんだけど、濃くは描かれずに淡々と戦地にいく。これがすごいリアルに感じた。
徹底して盛ってみせることを排して静かに無言で語りかけてくる。
気持ちが宙ぶらりんになる不思議な映画だ。が、いい映画であった。

以下文字色反転ネタバレ
カイルの幼少期にお父さんが、世の中には三種類いて、番犬、羊、狼がいる。お前が番犬になれと教え込まれる。体格も良いし、小さい頃から狙撃の才能にも恵まれている。
彼の戦績や葛藤こそあれど子どもだって平気で撃ち殺し、退役後に自らだって苦しいのに退役軍人のために活動するのはやっぱり並外れた精神力では持ち主ではなかったと思う。

子どもとじゃれあう番犬につい手を上げてしまうシーンで自ら殺してきたのは狼じゃなくて番犬であったことの暗喩だと思う。蛮人だからとか祖国のためとか精神を保つために言い聞かせてたけど、薄々気づいてきたんじゃないかなと。敵もまた大義を持って戦ってるていうテーマであれば、ライバルのスナイパームスタファを掘り下げてもいいけどもそういうテーマではない。残酷なまでに冷たい目線で、クリス・カイルを一人の人間として寄り添わないで扱うのがテーマなんじゃないかなと。だから英雄視しない。盛り上げない。何をどう思うかは観客に任せる。無音のエンドロールは(追悼もあるけど)そういうことなんじゃないかなと。だからといって戦争について無茶苦茶に考えこませるわけでもないので珍しいと思う。モヤモヤする。でもそれがじつに効果的なんだよね。







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ショートフィルム The dam keeperとその[ナレーションの日本語訳]

とてもよかった。おすすめ。

 


たまたまツイッター眺めてたらトレーラーが流れてきて以来、ずっと見たいと思ってた。
そして、つい先日itunesで見れるようになった。
https://itunes.apple.com/us/movie/the-dam-keeper/id962374424

18分のショートフィルムで300円なり。
日本語字幕はなしだけど、本編はセリフなし。冒頭と最後だけ英語の語りが入る。 

元ピクサーの堤大介さんとロバート・コンドウさんがトンコハウスを立ち上げて、撮った初の作品。
アカデミー賞のアニメ短編部門でノミネートされている。


"主人公の豚の少年は身よりもなく友達もいない。
家族代々受け継がれてきたダムキーパーの仕事は歯車のネジを8時間に一度、歯車のネジを巻いて風車を動かす事で、汚染された空気をダムの外側に追い出すことだった。町の人はダムが誰によって動かされ、ダムの向こうに何があるのかさえ忘れていた。ある日、キツネの絵を描くのが好きな転校生がやってくる。"
というあらすじ。

心情に沿った美しいライティングのセンスが素晴らしいけども、暗いシャドウの部分も良かった。うっすらと暗い影にうかぶフォルムや照り返しで少し色がついてたり。

かわいらしい絵とは裏腹に話は結構重い。
いじめられたことのある経験のある人には序盤は結構つらいかも。
というか色々思い出してつらかった。
が、最後には気持ちが和やかに。

こう多くは語らないシンプルで直球なものに弱い…弱くなったのか。
とにかく見てよかったな。


ナレーションの日本語訳
最初と最後の語りが分かるとより楽しめると思うので、英文と訳置いておきます。
翻訳で何かあればどうぞお気軽に(あんまり自信ない)。

プロローグ
At that age, I was almost too short to look outside.
Through one of my windows, all I could see was a cloud, an ocean of ash.
It suffocated everything.

Out the other window, I saw the people in town.
Out both, I saw darkness.

Dad had always said, the job of a dam keeper
is to keep the darkness away.

But by then, I was doing it alone.
I was the dam keeper.

その歳で、外側を見るにはまだ早すぎた。
窓を通して見えたのは雲と、灰の海だけだった。
そこではすべてのものの息を止める。

向こう側の窓の外に、僕は街の人々を見た。
両側とも闇が見えた。

パパはいつも言っていた。
「ダムキーパーの仕事は闇を遠ざけることだよ。」

しかしそのときは、僕はたった一人で仕事をしていた。
僕はダムキーパーだったのだ。

エピローグ
Dad had always said, the job of a dam keeper is to keep the darkness away.
But he never told me what to do when it surrounds you.
His mask protected me from the cloud.
But nothing I had protected me from the people.

パパはいつも言っていた。
「ダムキーパーの仕事は闇を遠ざけることだよ。」
しかし、パパは闇に包まれた時にどうすればよいのかを伝えたことはなかった。
パパのマスクは僕を煙から守ってくれた。
しかし、人々から僕を守るものはなにもなかった。

『無私の日本人』を読んだ雑感



無私の日本人 (文春文庫) という本を読んだ。
タイトルからは最近やたら多い日本礼賛本のように思われるがそうではなく。
武士の家計簿で有名になった著者、磯田道史さんがどうしても取り上げたかった3人の歴史小説風の本だ。
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